家づくりをする時は、人生設計をする時です。
- 子供が何人なのか
- 二世帯住宅なのか
- 親の介護があるのか
などなど考えるべきことが沢山ありますよね。
我が家の場合は、子供の人数をどうするのか、老後の生活はどうするかを主に悩みました。

子供部屋をどうするかも悩みどころだよね。
「一軒家は失敗ができないから不安」という人の為にも、我が家の事例を基に4人家族にオススメな間取りをご紹介します。

4人家族で理想的な間取りは?


4人家族にとって理想な家ってなんだろうね?

理想は人それぞれだけど子供の成長に合わせて考えておきたいね!
4人家族にとって理想的な家とは、「家族みんなが快適に過ごせる空間」があることだと考えています。
特に重要なのが次の3つの要素です。
- 家事がしやすい動線設計
- それぞれが落ち着ける個室の確保
- 十分な収納スペース
子どもが小さいうちはLDKで家族一緒に過ごす時間が多いですが、成長すると自室の必要性も高まります。

子供の頃は自室がなかったから不便だったよ・・・。
将来的に家族構成が変わっても対応できる間取りがベストです。
賃貸ではダメなの?

わざわざ一軒家を買う必要はあるの?
賃貸じゃダメなの?

ダメじゃないけど一軒家の方が精神的に安定するよ。
一軒家にする最大のメリットは、自由度の高さと広さによるものが大きいと考えます。
特に、
- 上下階の音を気にせず暮らせる
- 駐車場・庭・物置などが作れる
- ライフスタイルに合わせて間取り変えられる
ということがメリットとして挙げられます。

賃貸に住んでた時は下の階からの物音が聞こえてストレスだったよ。
マンションだと音漏れの心配は減りますが、
- ランニングコストが高い(管理費や修繕費)
- 子供が庭で遊ばせられる
- 間取りを自由に決められる
事を考えると戸建の方が良いのではないかなと思います。
二階建ての魅力とは?

二階建ても良いけど平屋も憧れがあるんだよなぁ。

それぞれ良さがあるけど、子育て世代は二階建てがオススメ!
平屋も人気ですが、4人家族でゆとりのある暮らしをしたいなら二階建てがおすすめです。
【二階建てのメリット】
- 限られた敷地を有効活用できる
- 1階と2階で生活空間を分けられる
- プライバシーが保ちやすい
例えば1階は「みんなが集まる空間」、2階は「個室とプライベート空間」と分けることで、生活にメリハリが生まれます。

4人家族で二階建て間取りの事例

二階建てがオススメなのはわかっても、実際に間取りを作るのは難しいですよね。

間取りってどう作ればいいの?

実際に作らなくても「どんな間取りが良いか」をイメージしておくことが大事!
間取りは実際に自分で作らなくても、
- 『どんな間取りに住みやすいか』
- 『どんな間取りが生活が楽になるか』
を知っておくことが大切です。
知っておくことで、実際の間取り打合せ時に建築士に要望することができます。

色んな間取りを見ることが大切だよ!
以下は、実際に多く採用されている間取り構成となります。
【1階】
- LDK(18帖以上あると広々)
- 洗面所・脱衣室・お風呂
- トイレ
- 玄関収納
- ファミリークローク
- 洋室or和室(親の寝室や将来の客間にも)
【2階】
- 主寝室(6〜8帖)
- 子ども部屋2部屋(各4〜6帖)
- トイレ
- 納戸 or ワークスペース
ポイントは1階完結型の間取りにすることです。
2階は寝るだけの部屋にすることで、老後の階段の昇り降りを減らすことができます。

だったら平屋でも良くない?
小さなお子様がいる場合で親と子供の寝る時間が異なった時、音が漏れないようにしなければいけなくなります。
また、子供の夜泣き期間は1階と2階で分かれて寝ることで、片方の親はゆっくりと睡眠をとることができます。

我が家は夜泣きが多かったからすごく助かったよ。
我が家の間取り実例は?
我が家の間取り実例を紹介します。
延床が31.75坪となっています。
【1階】

【2階】

ポイントは、上記でも紹介しましたが『1階完結型』の間取りを意識しています。
中でも工夫したのが『洗面所周り』についてです。
ここを工夫することで洗濯に掛かる時間が圧倒的に減らすことができました。

他にも間取りで意識したポイントがあるからぜひチェックしてみてね!



吹き抜けは実際どうなの?
我が家には5.5帖ほどの吹き抜けがあります。
家づくりをしている時には、
- 『吹き抜けって寒いんじゃない?』
- 『音漏れが酷そう』
ということを思っていましたが、実際住んでみると全くそんなことなく、むしろ開放的ですごくオススメです。
実際の吹き抜けの写真がこちら。

どうでしょうか、小さめの吹き抜けではありますが、あると開放感が全く違います。
我が家の隣に家が建っており、陽の光が入ってこないかと思いましたが、吹き抜けのおかげで家の中は明るいです。

やっぱお日様の明るさって気分が良くなるよね!
吹き抜けの音漏れ問題はどうやって防いだのかというと、下の間取りのように吹き抜けを囲ってしまうのです。

単純ですが、こうすることで2階への音漏れを防ぐことができます。
ただし、吹き抜けに面している子供部屋の壁はとても薄いので、耳を澄ませば音が聞こえてしまいます。
対策としては、
- 吹き抜け側に収納を配置する
- 壁に防音施工を施す(ロックウールなど)
をすると良いでしょう。

壁がこんなに薄いとは思わなかった・・・。
吹き抜けの間取りのメリットについては下記でまとめているので参考にしてください。

リビング階段は良いの?悪いの?
最近人気なのが「リビング階段」ですよね。
家族が自然に顔を合わせる機会が増えるため、コミュニケーションが取りやすくなります。

子供が思春期になっても必ず顔を見ることができるのが良いよね!
冷暖房効率が落ちると言われていますが、一条工務店だと特に影響はないのでオススメできます。
しかし、我が家は音漏れの可能性がぬぐい切れなかったので、リビング階段は無しにしております。
結果、子供の夜泣き時でも音漏れすることがなかったので、無しで良かったと思っています。

リビング階段はやっぱ音漏れが最大のリスクだよね。

音漏れが気にならなかったらリビング階段はオシャレだしオススメ!
他にもリビング階段のメリットデメリットをまとめているので参考にしてくださいね。

間取りを考えるときの注意点3選!

なんとなくの間取りイメージはできましたでしょうか?
僕も何度も何度も頭の中で『実際に住んだ時の状況』をイメージしました。
頭の中でシミュレートすることで、思わぬ落とし穴にも気付くことができるかもしれません。

それでも頭の中でイメージするのが難しいよ・・・。

全部は難しいけど、ここだけは押さえるようにしよう!
① 家事動線がスムーズか
キッチン・洗面・物干しまでの移動距離は最小限にすることで、家事がグッと楽になります。
移動時間は無駄でしかありませんので、なるべく移動時間を短縮するようにしましょう。
できれば部屋干しがオススメですが、どうしても外干しにしたい人は、洗面所から外に行ける直通の勝手口を作るようにしましょう。

外に干しに行くだけで余計に時間が掛かっちゃうもんね。
また、忘れてはいけないのが『衣服の収納場所』です。
それぞれの部屋にそれぞれの衣服を収納すると、それだけで結構な移動距離となってしまいます。
衣服の収納場所は家族全員でまとめられるように、ファミリークローゼット(WIC)を干す位置に隣接させるようにしましょう。

これだけで洗濯に掛かる時間が1/5くらいになったよ。
② 子どもの成長に対応できるか
最近では子供が小さい内はプレイルーム、成長後は仕切りを付けるという間取りが流行っています。
がしかし、経験談から言うと後で仕切りなんてつけません。
確実にそのままの部屋になりますし、なんなら2段ベッドとなります。

子供のころに父親に言ったけど結局最後まで付かなかったよ。
親になった今なら分かりますが、子供が部屋を欲しがってから独り立ちするまで早ければ10年~15年ほど。
もっと言えば、仕切りが欲しがる年齢が中学生だとしたら、高校卒業までたった6年間しかありません。
たった6年のために、わざわざ何十万というリフォーム費用を支払って仕切りを付けますか?
その理由が『彼氏彼女を連れてきたいから』だとしても払いますか?
・・・つまりそういうことです。

親になった今ならすごく良くわかるよね。
しかし、僕は子供の時に悲しい思いをしたので、最初から子供部屋を分けることにしました。
まぁ実は子供が3人になってしまったので、4畳の広さを2人で使ってもらうことになるのですが・・・。

娘よ、すまぬ・・・。
③ 収納は十分か
収納は収納率で計算することができますが、 思っている以上に物は増えます。
収納率=収納面積÷総床面積×100
戸建は10~15%あれば十分と言われています。
我が家は20%でした。
特に子供用品(主にオムツやお尻拭き、粉ミルク)をストックすると、あっという間に収納が埋まっていきます。

収納がパンクしちゃってる!
一時的ではありますが、ここまで想像するのは正直難しくはあります。
- 常にストックしておくもの
- 一時的にストックを増やすもの
を分けて想像するようにしましょう。
いざとなったら外部収納を設ければ良いので、『室内収納を増やし過ぎて居室が狭くなった』ということが内容にしましょうね。
外部収納や自在棚のDIYについてはこちらに記載していますので、ぜひご覧くださいね。


まとめ
4人家族にとって二階建ての一軒家はバランスの取れた選択肢だと僕は思っています。
平屋も良いですが、子どもの成長や家族の変化にも柔軟に対応できる二階建てをオススメしますよ。
ただし、平屋も良い所は沢山あるので、後悔しないためにも自信が納得できるくらい調べるのが大事ですよ。

結局自分で決めないと後悔しちゃうからね。
平屋についてもまとめているので、ぜひ興味のある方はご覧くださいね。



