家づくりしている時に、頭を悩ませて収納も沢山作っても、子供が小さいうちはオムツやらお尻拭きやらで、なんだかんだ収納が足りなくなりますよね。
それに、家づくりの最中は絶えず「減額」という文字が頭の中にグルグルと回っているため、余分な箇所には下地補強を付けなかったりします。
そこで今回は、下地補強を付けていない壁にDIYで自在棚(可動棚)を取り付けましたので、その手順をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは、取付寸法が横幅120cm、縦幅1040cmのスペースがある方用なので、その寸法以外の方は自身で計算をお願い致します。
どこに自在棚(可動棚)を取り付けたの?
今回、自在棚を取り付けた箇所は上の図のWICになります。
本来、は上図で言うところの右上の箇所にメイクドレッサーを置く予定でしたが、置かなくなりましたので収納棚を置いています。
その収納棚の上側のスペースがデッドスペースとなっているので、収納を増やせないかなと思いました。
写真だとこちらになります。
折角の壁紙が隠れてしまいますが、WICの全面に同じ壁紙を張ってあるので問題ありません。
寸法は?
寸法は備え付けのハンガーラックからドアに干渉しない程度までなので下記となります。
- 横幅・・・120cm
- 縦幅・・・90cm
設計図は?
設計図としては2パターンありまして
①120cmの板を2枚置く方法にするか
②60cmの板を4枚置く方法にするか
がありましたが、より自由度が高い②の60cmの板4枚を置く方法にしました。
左側の自在棚レールの取り付け位置としては、
- 上から18.3mm(下側がちょうど良い位置)
- ドアから100mm
の位置にしました。
それぞれの自在棚レールは、化粧板が落ちないように両端を2cmだけはみ出させるので、自在棚レールの中心から56cm間隔で取り付けを行ないました。
必要な道具や材料は?
さて、早速始めるにあたり、必要な道具や材料を集めなければなりません。
とは言ってもDIYレベルなので、大掛かりな道具などはありませんので女性の方もできると思います。
必要な道具
まず、必要な道具ですが、
- 電動ドライバー(なくても良いですが、手動だと手が痛いです)
- 下地チェッカー(間柱センサー)
- マスキングテープ
- ガムテープ
の4つです。
下地チェッカーは、今後棚を増やしたいなら必要になるので、あっても良いかもしれません。
電動ドライバーは安物でも良いですが、長く使えてコスパが良いのはやはり「マキタ」がオススメです。
必要な材料
次に必要な材料ですが、
- 90cmの自在棚(可動棚)レール × 3本
- 250mmの棚受け × 8本
- 250mm×600mmの化粧板 × 4枚
- 石膏ボード用アンカー × 12個
となります。
全てホームセンターで購入できますが「探すのが大変」「行くのが面倒」と言う方は上記の通りに購入すれば作れます。
ただし、自在棚レールは1040mmで化粧板は白のパターンになりますので、注意が必要です。
最後の石膏ボード用アンカーは下地補強を入れた場合は不要です。
取り付けるにあたり問題点は?
さて、早速取り付けと行きたいところですが、ある問題が発生しました。
まず、実家から借りた下地チェッカーが壊れていた(これは壁をコンコンすることで代用可能)ことと、下地補強を入れていないので、間柱にねじ止めするつもりでしたが、自在棚レールの取り付け予定の場所に間柱が無かったのです。
下の図が間柱が入っている位置です。(分かりにくいですが『|/|/|/|』こんなやつです)
仕方ないので、石膏ボード用アンカーを使用し自在棚レールの取り付けを行なうことにしました。
石膏ボードの耐重量は下地補強に比べて落ちますので、あまり重いものは載せないようにしましょう。
取り付け方法は?
では、取り付け手順ですが、ざっくり言うと、
- 左側の自在棚レールの仮固定
- 中央の自在棚レールの仮固定
- 右側の自在棚レールの仮固定
- 石膏ボード用アンカーの取り付け
- 全ての自在棚レールの取り付け
- 棚受けの取り付け
- 化粧板の取り付け
の5つの手順となります。
では、悩みやすそうな①~⑤の手順を詳しく説明します。
①左側の自在棚レールの仮固定
まず、左側の自在棚レールの仮固定です。
脅すわけではないですが、ここが位置決めをする上で一番重要ですので、失敗しないようにしましょう。
それでは詳しい手順ですが、
- 自在棚レールを取り付けしたい位置(今回の場合は上から18.3mm、左から100mm)にマスキングテープを貼り、位置を確定させる。
- マスキングテープの位置に自在棚レールを当て、ガムテープで仮固定させる。(この際自在棚レールのネジ穴に被らないようにしましょう)
- 自在棚レールのネジ穴に軽くネジを通し、壁に印を付ける。
②中央の自在棚レールの仮固定
続いて、中央の自在棚レールの仮固定に進みます。
- 仮固定させた自在棚レールの中心部から56cmのところにマスキングテープを貼る。(この時自在棚レールの上下で測りましょう)
- マスキングテープの位置に自在棚レールを当て、ガムテープで仮固定させる。(この際自在棚レールのネジ穴に被らないようにしましょう)
- 自在棚レールのネジ穴に軽くネジを通し、壁に印を付ける。
③右側の自在棚レールの仮固定
続いて、右側の自在棚レールの仮固定に進みます。
- で仮固定させた自在棚レールの中心部から56cmのところにマスキングテープを貼る。(この時自在棚レールの上下で測りましょう)
- マスキングテープの位置に自在棚レールを当て、ガムテープで仮固定させる。(この際自在棚レールのネジ穴に被らないようにしましょう)
- 自在棚レールのネジ穴に軽くネジを通し、壁に印を付ける。
④石膏ボード用アンカーの取り付け
続いて、石膏ボード用アンカーの取り付けに進みます。
- 上記手順で仮固定した自在棚レールを外します。(必ず全てのネジ穴の位置に印を付けてください)
- 印がある箇所に石膏ボード用アンカーを捻じ込みます。
- クロスが浮き上がる場合はカッター等で切り取ってください。
(5)全ての自在棚レールの取り付け
最後は取付作業です。
- 石膏ボード用アンカーを捻じ込んだ箇所に自在棚レールを押し当て、上部のネジを仮固定します。
- 下部のネジも仮固定させたら、残りのネジも全て仮固定させます。
- 3本の自在棚レール全てのネジを仮固定出来たら本締めします。
以上で終了となります。お疲れ様でした。
取り付け後はどんな感じ?
無事自在棚レールを取り付け終わり、棚受けと化粧板を設置したらこのようになります。
荷物を置いてみるとこのような感じになります。
意外と見た目もオシャレになっていると思います。
紙おむつなど意外とサイズが大きくて嵩張るものも多いので、自由度がある60cm×4枚のパターンで正解でした。
まとめ
今回はWICに自在棚をDIYしてみました。
そこまで複雑な作業は無く手軽に作れますので、皆さんも収納が足りなくなった際には一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
DIYも始めてみると結構楽しいですよ。