皆さんこんにちは。
ゆすずみです。
家づくりで一条工務店について情報収集していると、こんな言葉を目にすることがあります。
それが「一条工務店をやめてよかった」という言葉です。
一条工務店施主目線で、一条工務店をやめてよかったと言われる理由と他社との比較についてご紹介したいと思います。
一条工務店をやめてよかった!と言われる理由は?
一条工務店をやめてよかったと言われる理由としては以下のことが考えられます。
この4つについて、詳しく解説していきます。
外観がダサい
これはほぼ必ずと言っていいほど目にする言葉だと思います。
一条工務店は2X4工法(2X6工法)のため、総二階にしなければならないというルールが存在します。
また、外壁タイルに関しても選べる種類は、
のみで、使用できるのは2種類になります。
このことから外観がどの家も似たようなものになり、オリジナル感がない=ダサいに繋がっているのではないかと思います。
実際にハイドロテクトタイルを見て一条工務店だと判断することは容易ですね。
ただし、それはiシリーズに限った話だと思います。
こちらの記事で詳しく紹介していますが、ブリアール、セゾン、円熟の家 百年などの商品の中で、外観で一条だと判断することは不可能だと思います。
判断できる方は一条工務店関係者か相当なファンだけですね。
それでもどうしてもダサく見えてしまう場合は、相当なこだわりをお持ちなので、他のハウスメーカーの方が良いと思います。
間取りの自由度が低い
間取りに関しても一条工務店は自由度が低いのは間違いありません。
上記でも紹介しましたが、いわゆる「一条ルール」と呼ばれる制限があるため、できないことが多いです。
例えば似たようなコストのメーカーのアイ工務店では1mm単位で間取りを決められますが、一条工務店では半マス(45cm)単位でしか間取りを決められません。
他にも数多くの制限があるので、詳しくはこちらの記事を見ていただきたいのですが、トイレの収納一つとっても制限があります。
隠し扉や秘密の部屋など、ロマン溢れる家なんてもってのほかで、セオリー通りの間取り提案しかされません。
しかし、間取りの制限は全て「耐震性」と「品質」に関係しているので、施主である私達と家族を守るために繋がっていますし、鉄骨系のメーカーに比べたら自由度は高いです。
どうしてもオリジナル感がある間取りを作りたい方は他のハウスメーカーがオススメです。
住設が選べない
一条工務店はほとんどの住設を自社生産しており、その関係でキッチン、浴室、洗面所などの様々な住設はパターンが決まっており、色のみが変更できます。
その中でもグレードがありますが、当然ですが良いものは高い商品プランを選ばざるを得ません。
特にキッチンなどでこだわりがある方は、他社メーカーの住設を導入すること自体は可能なのですが、オリジナル住設に比べてかなり高額になってしまいます。
そこまでこだわりがない方は、一条工務店オリジナルにした方が高性能の住設が標準で取り付けることが可能ですのでオススメです。
現在主力商品であるi-シリーズの選べる住設としては、
となっており、下に行くほどグレードが上がっていきます。(ただしラシックシリーズは後半に出たので、性能的にはスマートシリーズより良い気がします)
自社生産で何が良いかと言うと、運送費などの中間マージンが取られないため、ほぼ元値で導入することが可能となっています。
結論としては住設が選べないというのは間違いで、選べるけど導入コストがかかるから、高性能の一条工務店の住設がコスパが良いということです。
ただ実際に社外品のキッチンを導入している施主もいらっしゃいますので、結局は好みです。
価格が高い
私も当初様々なハウスメーカーを検討していた際、一条工務店について調べていた時には、ローコストメーカーの上の方のランクだったのです。
「まぁ行ってもミドルコスト程度だろう」と思っていたのに、いざ費用全ての見積を見てみると坪単価が「98万」ほどとなっており、ハイコストメーカーと変わらないのでは?と思いました。
結果としては最上位グレードにして後悔はしていませんが、もう少し正しい情報を出して欲しいですね。
一条工務店は仮契約してから間取り図を作成するので、仮契約するまでは正確な見積金額が出せないです。
後に引けなくなって後悔はしたくないですよね。
そうならないためにも他のハウスメーカーもしっかり検討しましょう。
一条工務店と他社の比較について
家づくりは複数のハウスメーカーとの比較をすることが大切です。
しっかり比較検討しハウスメーカー選びをしないと後々後悔してしまいますよ。
私が家づくりをしていた際は以下のハウスメーカーと比較しました。
それぞれのハウスメーカーの特徴と比較についてご紹介します。
一条工務店のスペックについて
まず比較する一条工務店のスペックについて簡単にまとめます。
※スペックについては主力商品であるiシリーズを基に作成します。
一条工務店のスペック | |
坪単価 | 50~100万円 |
構造 | 木造 |
構法 | ツインモノコック構法 |
耐震性 | 耐震等級3 |
断熱性 | 最高等級7 |
省エネ性 | 一次エネルギー消費量等級6 |
設計自由度 | 低い |
住宅設備 | 一条オリジナル設備 |
標準仕様 | 全館床暖房・24時間換気システム |
窓サッシ | 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ |
外壁材 | 石目調ボーダータイル ハイドロテクトタイル |
メンテナンス性 | 非常に高い |
保証 | 最長30年保証 |
以上のスペックを基に他のハウスメーカーと比較をしていきます。
一条工務店とセキスイハイムの比較
セキスイハイムは積水化学工業の住宅ブランドで、積水ハウスと名前が似ていますが、積水化学工業から独立したのが積水ハウスとなります。
特徴としては住宅を一つ一つのユニット毎に分割する「ユニット工法」という独自の工法を採用しており、強度を保ったまま壁や柱を少なくし、居室空間を広くすることができます。
また、独自工法のおかげで最短工期60日と、非常に早く工事が完了します。
私が惹かれたのは展示場に行ったときに2.5階という小さな部屋を作ることができ、秘密基地っぽいところで映画が見れると言った営業マンのセリフで興味が出ました。
それではスペックの比較です。
一条工務店 | セキスイハイム | |
坪単価 | 50~100万円 | 65~120万円 |
構造 | 木造 | 木造・鉄骨 |
構法 | ツインモノコック構造 | ユニット工法 ボックスラーメン構造 |
耐震性 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
断熱性 | 断熱等級7 | 断熱等級6 |
省エネ性 | 一次エネルギー消費量等級6 | 一次エネルギー消費量等級6 |
設計自由度 | 低い | 非常に低い |
住宅設備 | 一条オリジナル設備 | LIXLE「アレスタ」 タカラスタンダード「オフェリア」 |
標準仕様 | 全館床暖房・24時間換気システム | 快適エアリー(全館空調) |
窓サッシ | 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ |
外壁材 | 石目調ボーダータイル ハイドロテクトタイル | 磁器タイル レリーフウォール(SFCボード) |
メンテナンス性 | 非常に高い | 非常に高い |
保証 | 最長30年保証 | 30年保証 60年長期サポートシステム |
セキスイハイムの全館空調である「快適エアリー」は床下に出力の高いエアコンを配置し、部屋全体の空調を行なうという全館空調システムとなります。
家全体の温度を一定に保ってくれるため、ヒートショックなどがない快適な空間に住むことができます。
一条工務店の全館床冷暖房「さらぽか」と似ていますが、全館空調なので基本的にはエアコンで行なっているのが異なる点です。
快適エアリーのデメリットについてはこちらの「44のFREEブログ」さんの方で詳しくご紹介されています。
また、「ユニット工法」により間取りの制限が非常に多いです。
結論として、私がセキスイハイムを辞めた1番の理由としては、価格が高いから辞めることになりました。
MAX120万はハイブランド過ぎましたね。
一条工務店とヘーベルハウスの比較
続いてはへーベル板でお馴染みのヘーベルハウスです。
旭化成がへーベル板と鉄骨軸組工法を組み合わせた「ヘーベルハウス」を発売したのをきっかけに、旭化成ホームズ株式会社が設立されました。
つまりヘーベルハウス(HEBEL HAUS)というのは旭化成ホームズ株式会社の商品名なわけですね。
ちなみに「HOUSE」ではなくて「HAUS」なのは間違いではなくてドイツ語だからです。
私がヘーベルハウスを検討した理由は単純に知っているブランドだったから候補としました。
2024年5月から木造版へーベルハウスとも言われる「アスハウス」が登場しました。
ぜひご覧ください。
それではヘーベルハウスのスペックです。
一条工務店 | ヘーベルハウス | |
坪単価 | 50~100万円 | 70~150万円 |
構造 | 木造 | 重鉄骨 |
構法 | ツインモノコック構造 | ハイパワード制震ALC構造 重鉄・システムラーメン構造 |
耐震性 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
断熱性 | 外内ダブル断熱構法 | ヘーベルシェルタードダブル断熱構法 |
省エネ性 | 一次エネルギー消費量等級6 | 一次エネルギー消費量等級6 |
設計自由度 | 低い | 非常に低い |
住宅設備 | 一条オリジナル設備 | ヘーベルハウスオリジナル LIXIL トクラス |
標準仕様 | 全館床暖房・24時間換気システム | ロングライフ全館空調 |
窓サッシ | 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ |
外壁材 | 石目調ボーダータイル ハイドロテクトタイル | へーベル板(ALCコンクリートパネル) |
メンテナンス性 | 非常に高い | 非常に高い |
保証 | 最長30年保証 | 最長60年保証 |
へーベルハウスの特徴はなんと言ってもへーベル板(ALCコンクリートパネル)ですよね。
外壁が一択なので、一条工務店より分かりやすいです。
断熱性に関しては「ヘーベルシェルタードダブル断熱構法」というへーベル板とネオマフォームと言う旭化成独自の断熱材を重ねた二重の構造を形成しています。
これで夏は涼しく冬は暖かいを実現できるかと言ったらそうではありません。
口コミではやはり冬は床が冷たくなると言った声が多くあり、鉄の熱伝導率が高いせいで冷たく感じるのではないかということでした。
全館空調か床暖房を取り入れるとかなりの費用がかかってしまいます。
それになんと言っても坪単価が高いです。
当たり前ですが、ハイブランドなので私には手が出せませんでした。
一条工務店と住友不動産の比較
続いては住友不動産についてです。
住友不動産と言えばマンションやビルのイメージがありますが、注文住宅も手掛けています。
モダンなデザインや高級マンションの設備についてなどの、ビルやマンションの開発を数多く手がけてきたノウハウを強みとしています。
長期優良住宅が標準となっており、スタイリッシュなデザインの家を建てたい方はオススメのハウスメーカーとなります。
それでは住友不動産のスペックです。
一条工務店 | 住友不動産 | |
坪単価 | 50~100万円 | 70~90万円 |
構造 | 木造 | 木造 |
構法 | ツインモノコック構造 | ウッドパネル工法 2X6工法 |
耐震性 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
断熱性 | 外内ダブル断熱構法 | 内外ダブル断熱構法 |
省エネ性 | 一次エネルギー消費量等級6 | 一次エネルギー消費量等級6 |
設計自由度 | 低い | 高い |
住宅設備 | 一条オリジナル設備 | 住友不動産オリジナル設備 |
標準仕様 | 全館床暖房・24時間換気システム | 全館空調「きくばり」 |
窓サッシ | 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ | アルミ樹脂複合サッシ |
外壁材 | 石目調ボーダータイル ハイドロテクトタイル | サイディング ハイドロテクトタイル |
メンテナンス性 | 非常に高い | 非常に高い |
保証 | 最長30年保証 | 初期保証10年 最長60年保証 |
住友不動産はかなりの老舗で1949年に会社を設立しているので、会社の信頼度は高いので安心できます。
主力商品である「J・アーバン」シリーズ、「J・レジデンス」でグッドデザイン賞を受賞し、他の商品を合わせると19年連続でグッドデザイン賞を受賞するほど、デザイン性に優れています。
内装に関しては外注のインテリアデザイナーと考えられるので、自分のセンスに自信がない場合でもオシャレな家に住むことができます。
ただ、大手ハウスメーカーのわりに初期保証が10年で、10年毎に有料メンテナンス工事を依頼しないと保証期間が伸びないです。
また、全館空調「きくばり」は導入に230~250万円ほどかかるため、私は見送ることになりました。
一条工務店とアイ工務店との比較
続いてはアイ工務店についてです。
アイ工務店の特徴としてはコストの低さと間取りの自由度ですね。
中二階と言われるスキップフロアやハーフ収納などを得意としており、非常にロマン溢れる家づくりをしたい方にオススメな工務店です。
ではアイ工務店のスペックです。
一条工務店 | アイ工務店 | |
坪単価 | 50~100万円 | 50~100万円 |
構造 | 木造 | 木造 |
構法 | ツインモノコック構造 | 木造軸組と2×4のハイブリット工法 |
耐震性 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
断熱性 | 外内ダブル断熱構法 | 硬質ウレタンフォーム断熱 |
省エネ性 | 一次エネルギー消費量等級6 | 一次エネルギー消費量等級6 |
設計自由度 | 低い | 非常に高い |
住宅設備 | 一条オリジナル設備 | LIXIL「リシェル」 タカラスタンダード「オフェリア」 |
標準仕様 | 全館床暖房・24時間換気システム | 24時間セントラル換気システム |
窓サッシ | 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ | アルミ樹脂複合断熱サッシ オール樹脂サッシ |
外壁材 | 石目調ボーダータイル ハイドロテクトタイル | モエンエクセラード18・16 Fu-geプレミアム |
メンテナンス性 | 非常に高い | 高い |
保証 | 最長30年保証 | 20年無償保証 |
アイ工務店はギリギリまで悩んだ工務店です。
スキップフロアに回遊動線など、理想を詰め込んだ間取りを作れるのはアイ工務店ならではだと思います。
懸念点があるとしたら、まだ新しい会社なので14年以上経ったお宅が無く、メンテナンス性が不透明なとことです。
また、スキップフロアなどは私達がまだ若ければ良いですが、歳を取ったら段を上るのも大変になりそうですし、小さい子供には不向きだと感じました。
それにこちらの「あいこうぶ」さんのブログでは、冬はエアコンありきで、エアコン付けていない部屋は10度前後になり、普通に寒いという実体験を綴られています。
賃貸で寒い思いをしたので、家を建てるなら子供に寒い思いをさせたくないと思い、アイ工務店を見送ることにしました。
私達は二階建て前提でしたが、平屋を建てる方とかはエアコンを付けっぱなしにして全館空調ができるので、アイ工務店を検討してみても良いかもしれません。
一条工務店とアキュラホームの比較
最後にアキュラホームについてです。
アキュラホームは創業40周年以上で「ローコストの注文住宅」という謳い文句の先駆けのハウスメーカーです。
なぜローコストを実現できたのかというと、徹底的な作業の見直し、下請け業者の排除をしており、「ジャーブネットシステム」と言われる日本最大のホームビルダーネットワークを主催し、250以上の地域工務店が参加することで、中間マージンが発生しない仕組みとなっています。
「職人品質を、もっと身近に」というコンセプトを基にプロ職人集団によって家が建てられており、高品質ながら7年連続でグッドデザイン賞を受賞するほど、クオリティにも優れています。
ではアキュラホームのスペックです。
一条工務店 | アキュラホーム | |
坪単価 | 50~100万円 | 50~80万円 |
構造 | 木造 | 木造 |
構法 | ツインモノコック構造 | 木造軸組工法 マルチストロング工法 |
耐震性 | 耐震等級3 | 耐震等級3 |
断熱性 | 外内ダブル断熱構法 | 高性能グラスウール |
省エネ性 | 一次エネルギー消費量等級6 | 一次エネルギー消費量等級6 |
設計自由度 | 低い | 非常に高い |
住宅設備 | 一条オリジナル設備 | クリナップ「STEDIA」 LIXIL「AS」 |
標準仕様 | 全館床暖房・24時間換気システム | 匠空調・24時間換気システム |
窓サッシ | 防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシ | Lo-E複層ガラスサッシ |
外壁材 | 石目調ボーダータイル ハイドロテクトタイル | KMEW「光セラ18」 |
メンテナンス性 | 非常に高い | 高い |
保証 | 最長30年保証 | 最長35年保証 |
アキュラホームはローコストで高品質な注文住宅を建てることができるハウスメーカーです。
なぜ私がアキュラホームを辞めたかというと、標準の断熱材がグラスウールなので断熱性能に不安を感じたのと、全館空調である匠空調の導入に200万ほどのコストがかかってしまうので、導入しないと寒い家になってしまうのではないかと感じました。
現在「超発電の家」や「超断熱の家」などもありますが、一条工務店と比較した際に標準装備の全館床暖房と格安の屋根一体型太陽光パネルの魅力には負けました。
それに最大の懸念点ですが、前述した「ジャーブネットシステム」は一種のフランチャイズなので、依頼する工務店によって作業の品質にバラツキが出てしまうことです。
何千万という安くない金額を払う上で「職人ガチャ」をする度胸は私にはありませんでしたので、アキュラホームを見送ることにしました。
まとめ
一条工務店をやめてよかったと言われる理由と他社との比較についてご紹介しました。
家づくりは悩むことだらけですので、少しでも私の意見が皆さんの家づくりのお力になれれば幸いです。
家づくり序盤で住宅展示場に足を運ぶのは良いですが、営業マンのトークに惹かれると他のハウスメーカーなどが良く見えなくなってしまうことがよくあります。
そうならない為にも、事前にカタログなどを取り寄せて知識を増やしておくと良いですよ。
下記から無料で一括して複数のハウスメーカー・工務店のカタログを取り寄せることができますので、ぜひご利用ください。
私も利用しましたが、面倒な手順もしつこい勧誘もなかったので、安心できますよ。