一条工務店と言えば、全館床暖房ですよね。
これが目的で一条工務店を検討するくらい、とても魅力的な設備です。
ですが、全館床暖房が機能するのは寒い冬だけ・・・。
冬が快適になることだけでも贅沢ですが、やはり快適な家にするためには暑い夏も何とかしたいですよね。

贅沢だけどやっぱ快適に過ごしたい!
そんな悩みを解消できる商品『さらぽか』があるのをご存じですか?
下記では
- 『さらぽか』とはなにか
- 金額やデメリット
をご紹介しますので、ぜひお役立てください。

一条工務店の『さらぽか』とは?

一条工務店の『さらぽか』とは、夏はサラサラで冬はポカポカになるという世界初の全館空調システムです。

あれ?全館空調システムって他にもあるよね?
と思いますが、正確に言えば一条工務店のロスガード90と全館”床”冷暖房を組み合わせた全館空調システムが世界初という意味です。
分かりやすく言うと、
通常の全館空調は全部屋を配管で繋ぎ、大型の空調設備で全ての部屋の空調を一括して管理
しますよね。
対して一条工務店の全館空調システムは、
ロスガード90によって外気を適切な温度へ熱交換換気し除湿し、
全館床暖房のパイプに温冷水を流し家の中の温めたり余分な熱を吸収する
という世界初の全館空調システムなのです。
『さらぽか』はいくらで採用可能?

画期的なシステムである『さらぽか』ですが、採用したくても金額が分からなければ採用できませんよね。
結果から言うと、金額は1.5万/坪で採用可能なので、30坪で約45万ほどする高額オプションとなっております。
我が家でも本当は欲しかったのですが、残念ながら金額的に不採用となりました・・・。
(周りが家で囲まれていて日当たりが良くないため、床冷房はいらないんじゃないかとも思い不採用としています)

今思えば採用すれば良かった・・・。
『さらぽか』のメリットデメリット

上記の通り、『さらぽか』の金額が分かったかもしれませんが、メリットデメリットも十分検討する必要があります。
美味い話には裏がある、ではないですが思わぬ落とし穴もありますよ。

メリットデメリットをよく検討しようね!
『さらぽか』のメリット
①小さい書斎やトイレが涼しくなる
小さい書斎やトイレには基本的にエアコンを設置することはない、もしくはできないと思われます。
しかし、書斎やトイレのドアは基本閉め切っているので、夏は暑くて出たころには全身汗だくになりますよね。

めちゃくちゃ暑くなるから気を付けて!
ダイエットしてる方はむしろ好都合かもしれませんが、そうでない方にとっては最悪の場合熱中症になり命の危険があります。
その命の危険が”さらぽか”を採用することによって、エアコンの設置できない小さな書斎やトイレまでも涼しく快適に過ごすことができます。

どこでも暑く感じないのはいいね!
ちなみに、我が家の書斎の広さは1畳なのでスポットクーラーを設置したのですが、排気熱があるため結構熱がこもります。
可能なら窓に付けるタイプのエアコンがあった方が良いですね。
②ペットの生活環境のため
ペットを飼っている方はわかるかもしれませんが、動物は意外と環境の変化に弱いです。
中型以上の猫や犬は比較的環境に強いかもしれませんが、小型の動物などのモモンガ・ハリネズミなどのエキゾチックアニマルは環境の変化に非常に弱いです。

ハリネズミを買ってた時は温度管理が大変だった・・・。
日本の高湿度に適応しきれないペットのために外出中でもエアコンをガンガンに効かせるのは、コスパがとても悪いです。
それが『さらぽか』にすると暑いシーズン中は付けっぱなしでずっと適温を保ってくれるため、電気代も抑えられます。
エアコンはこまめに付けたり消したりするより、24時間付けっぱなしの方が電気代は上がりません。
我が家もお猫様を飼っているのですが、さらぽか不採用なのでエアコンを付けっぱなしにします。

猫よ、すまぬ。
③エアコンの風が当たらない
さらぽかは全館床暖房のパイプに水を流して余分な熱を吸収するシステムのため、全館空調やエアコンによって風を感じることがありません。
エアコンの風って最初は涼しくて気持ち良いですが、長時間当たっていると体調が悪くなったりしませんか?
それが嫌いな方はさらぽかを採用するのが良いかもしれません。

暖房とかは特に頭が痛くなっちゃう!
しかし、最近の夏は度を越えて猛暑のため、さらぽかのみで対応できることが少なく、基本的にエアコンと併用する必要があるらしいです。
ただし、湿度を下げることが可能なので、体感温度はかなり涼しく感じるとのことです。
床冷房は”涼しい”というより”暑くない”という表現が正しいです。
理由としては、水道水程度の温度の冷水が限界で、それ以下の温度になると「結露」が発生するためです。
『さらぽか』のデメリット
①『うるケア』との併用不可
『さらぽか』を採用すると『うるケア』が採用できないので、ただでさえ乾燥すると言われる一条工務店ではカラカラになってしまう懸念があります。
うるケアとは・・・ロスガード90内に水道水を自動的に注入し高速回転させることで粒子状にします。それを給気することで湿度が保たれる機能です。
まぁぶっちゃけうるケアがあっても乾燥はしますので、加湿器は必須ですけどね・・・。

加湿器がないと湿度30%に届くくらいかな?
軸組工法は採用不可
グランセゾンやブリアールなどの軸組工法は、『さらぽか』の採用が不可能となっています。
採用可能なのは
- グランスマート
- i-smart(アイスマート)
- i-cube(アイキューブ)
のみとなります。
ただし、規格住宅のアイスマイル(プラス)やハグミーは採用不可です。
③防音室は採用不可
正確に言えば、防音室(防音ドア)を採用予定の場合は結露する関係で、床冷暖房パイプを通せなくなります。
密閉された空間だからこそ暑くなるのに、夏は地獄になりますよね。

諦めてエアコン導入しよう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
我が家も採用したかった『さらぽか』ですが、メリットもあればデメリットも存在します。
高い買い物ですので、十分に検討してくださいね。

