皆さんこんにちは。
ゆすずみです。
今回は旭化成ホームズから木造版ヘーベルハウスとも言われる、新商品の「Asu-hausu(アスハウス)」がでましたので、皆さんにご紹介したいと思います。
Asu-haus(アスハウス)ってなに?
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まず、Asu-haus(アスハウス)とは何かという事ですが、冒頭にも少し書いた通り、2024年5月に旭化成ホームズから出た新商品になります。
旭化成ホームズと言えば「ヘーベルハウス」が有名ですが、アスハウスはその弟の位置づけです。
特徴としては、鉄骨住宅のヘーベルハウスとは異なり、木造住宅となっています。
鉄骨住宅ではカバーできなかった断熱性・気密性を極限まで追求した結果が木造住宅になったのでしょう。
続いてはヘーベルハウスとアスハウスの比較について表にまとめましたのでご覧ください。
ヘーベルハウスとアスハウスの比較について
ヘーベルハウス | アスハウス | |
構造 | 鉄骨造 | 木造 |
基礎 | 布基礎 | ベタ基礎 |
構法 | ハイパワード制震ALC構造 重鉄・システムラーメン構造 重鉄制震・デュアルテック ラーメン構造 | 木造軸組工法 軸組金物工法 |
断熱性(UA値) | 0.5~0.6 | 0.26以下 |
断熱材 | ネオマフォーム | ネオマフォーム |
窓サッシ | アルミ樹脂複合サッシ | 樹脂サッシ&トリプルガラス |
気密性(C値) | 公表なし | 0.2以下 |
空調システム | 個別エアコン 第3種換気 | 全館空調 第1種換気 |
外観 | へーベル板 | 切妻屋根 葺き下ろし屋根 土壁風の外壁 |
価格 | 3,000万~6,000万 | 4,000万~ |
上記で注目したいのがやはり断熱性(UA値)と気密性(C値)です。
アスハウスでは屋根・外壁・床部及び開口部に独自の断熱構造を設定した「ASU-断熱工法」を採用しており、UA値0.26以下、C値0.2以下の国内トップクラスの性能を誇っており、断熱性能は最高等級7となっています。
鉄骨住宅では得られなかった木造住宅の良さを最大限活かしている結果と言えますね。
アスハウスのコンセプトは?
アスハウスのコンセプトとしては、
“Greenovation(グリーノベーション)”それはAsu-hausのブランドコンセプト。
優れた技術力とデザイン、サービスで独自の環境・経済・経験価値の提供を目指します。
地球と人を基準に考えた日本最高レベルの温熱性能。
引用元:Asu-haus公式HP
人々の命を守り、暮らしを長く支える構造安全・耐久性能。
街並みに貢献し、日本の気候風土にあったデザイン。
それらによって生み出されるしあわせな暮らしと空間を、多くのステークホルダーと共に創りだすことが私たちの切なる思いです。
とありますので、時代が変わっても住み心地は変わらない住宅を目指していることが分かります。
住宅性能を上げることによって電気を使わなくて済むようになり、結果的に環境負荷を軽減させることができるので、地球にも優しい住宅となりますね。
アスハウスは選ぶべき?
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さて、上記ではアスハウスについてご紹介しましたが、続いては私なりに考えたアスハウスを住宅選びの候補にするべきか否かを、
の4つ分けてご紹介します。
一条工務店と他のハウスメーカーの比較についてもまとめております。
※あくまで私なりの見解となりますのでご了承ください。
耐震性について
耐震性については耐震等級3なので申し分ありませんが、耐風等級も最高等級2を得ておりますので、強度としては安心しても良いでしょう。
一般的に木造軸組工法は間取りの自由度が高い反面、枠組壁工法に比べ耐震性が落ちてしまうと言われています。
しかし、アスハウスは従来の軸組工法ではなく金物工法によって木材の断面欠損が少ないので強度を損なうことなく、耐震性を向上させることができています。
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旭化成ホームズはずっと鉄骨一筋でしたので、木造住宅のノウハウに乏しいのではないかと思いましたが、資本提携をしているウェルネストホームの技術提供を受けているのかもしれません。
万が一なにかあっても旭化成ホームズは大手なのでサポートは充実していますので、そちらも安心できる部分ですね。
快適性について
アスハウスは「ASU-断熱工法」によって業界最高クラスの断熱性・気密性を得ていますが、より詳細にご紹介します。
屋根部
まず屋根部ですが、日差しの影響を最も受けるため、断熱性能の経年劣化が極めて少ない高性能断熱材「ネオマフォーム」を充填部と外に使用しています。
屋根から断熱することで、屋根裏の空間を十分に使用することが可能となっています。
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壁部
続いて壁部ですが、外張断熱工法で断熱性に優れるネオマフォームを使用しており、充填部には遮音性や耐火性に優れた高性能グラスウールを使用しています。
その結果、室内と屋外の寒暖差を抑え結露発生を防いでいますので、カビ等による健康被害も合わせて防止してくれます。
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床部
最後に床部ですが、断熱性に優れるネオマフォームを使用し、さらにその上に付加断熱としてスタイロフォーム(ポリスチレンフォーム)を敷設することで、床から来る冷気を遮断することができます。
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全体に共通して言えることは、アスハウスは断熱性に優れるネオマフォームで家全体をすっぽりと覆っているため、国内トップクラスの断熱性となっており、快適性に優れているということです。
全館空調
アスハウスの公式HPでは家庭用エアコン1台で全館空調が可能とありますが、標準で全館空調にできるシステムが搭載されているのかは確認することができませんでした。
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上記の画像の中心には1階から2階に温風を送るシステムがありますが、こちらの費用がどれだけ掛かるかによっては採用しない方が良いのかもしれません。
見た目について
アスハウスは外観に昔ながらのシンプルな切妻屋根、葺き下ろし屋根、外壁は土壁風の素材を採用しています。
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これは完全に好みの話になりますが、私としてはあまり好みではありません。
ただ、完全に昔ながらの家というわけではなく、古さと新しさが両立しているデザインなので、落ち着いた外観が好みの方には非常にオススメです。
今の新築のデザインは良くも悪くも「実家」という感じにはなりませんので、将来落ち着いた家庭を目指すならピッタリかもしれません。
価格について
さて一番気になるのがその価格についてです。
こちらに記載していますが、アスハウスの坪単価はなんと135万円~なので、30坪の家を建てると約4,000万以上となってしまいます。
正直木造建築でそこまでの費用を出せるかと言ったら首を傾げてしまいますね。
それも135万円~なので、実際の坪単価はいくらになるか分かりませんが、下がることはまずないと思います。
他にも木造で性能が良く安いハウスメーカーも沢山あるので、どんな付加価値を付けて勝負していくのかが楽しみです。
現状では購入する方は少ないのではないのかなと考えています。
まとめ
旭化成ホームズの新商品のAsu-haus(アスハウス)についてご紹介しました。
なぜ鉄骨住宅大手の旭化成ホームズが木造を出したのかですが、
などなど様々な背景がありそうですが、真偽のほどは分かりません。
2024年5月から限定販売なので購入できる方は少ないですが、徐々に販売棟数を増やしていくと思われます。
住宅選びのコツですが、大手だから良いという考えは捨てて、様々なハウスメーカーを検討することが後悔しない家づくりの秘訣ですよ。